発がんの可能性ある食品添加物5 ハム、ガム、エナジードリンクにも

ソース: 女性自身 / 画像: PIXTA /著者: 『女性自身』編集部

何気ない食べ物にリスクが潜む(写真:PIXTA)

もっともよく使われる人工甘味料のひとつ、アスパルテーム。それに、「発がんの可能性がある」として、国際がん研究機関が7月14日に「発がん可能性リスト」に掲載する見通しだ。

 

「アスパルテームの研究は数多く、健康被害に関する論争も多い物質です。小腸でアミノ酸に分解される際、有毒なメタノールが発生するなどの危険性があるからです」

 

そう話すのは、くにちか内科クリニック院長の國近啓三先生だ。

 

「今は各国が許容摂取量を決め、それ以下なら安全と使用を許可していますが、私は極力取らないほうがいいと思います」(國近先生)

 

アスパルテームは砂糖の約200倍の甘さがあるため、微量で甘味付けが可能。カロリーもごくわずかに抑えられるため、ダイエット食品などに広く利用されている。

 

だが、微量だから安全だという食品メーカーの言い分に、『新版「食べてはいけない」「食べてもいい」添加物』(大和書房)の著者で科学ジャーナリストの渡辺雄二さんも反論する。

 

「摂取量が少ないという議論は臓器のダメージや機能低下には有効かもしれませんが、がんを考える際には通用しません。微量でも遺伝子変異を引き起こし、がんになることがあるからです」

 

国際がん研究機関は’15年にも、ハムやソーセージなどの加工肉を「発がん性がある」と分類した。

 

「加工肉によく使われる亜硝酸ナトリウムは、肉に含まれるアミンと結合し強い発がん性を持つニトロソアミン類に変化するからです。これと比べるとアスパルテームの科学的根拠は弱いので“発がんの可能性”に分類されるのでしょう。とはいえ“疑わしきは食べない”のが賢明です」(渡辺さん)

 

■身を守るために原材料表示をよく見て

 

渡辺さんは、食べてはいけない添加物はほかにもあるという。

 

「タール色素は動物実験などで発がん性が確認されています。また、防カビ剤はもともと農薬として使われていたもので、危険性がかなり高い。これらは食べてはいけません」(渡辺さん)

■食べてはいけない食品添加物

 

<亜硝酸Na>

理由:毒性が強く、肉や魚卵に含まれるアミンと結合すると、発がん性を持つニトロソアミン類に変化
おもに含まれる食品:ハム・ベーコンなどの加工肉、明太子・たらこなど

 

<タール色素>赤色102号、黄色4号、青色1号など12品目

理由:12品目すべてが、動物実験の結果や化学構造から発がん性の疑いあり
おもに含まれる食品:福神漬け・紅しょうが、たくあん、グリンピース缶など

 

<防カビ剤全般>OPP、OPP-Naなど

理由:OPPやOPPナトリウムの発がん性は、動物実験で確認済み
おもに含まれる食品:グレープフルーツ、レモン、オレンジなど

 

<人工甘味料>アスパルテーム、アセルスファムK、スクラロース、サッカリンNa

理由: アスパルテームは、脳腫瘍を起こす可能性や、白血病やリンパ腫を起こすなどの指摘もされている
おもに含まれる食品: ガム、ダイエット飲料、缶コーヒー、ダイエット甘味料など

 

<安息香酸Na>

理由:ラットに一定量を与える実験で、けいれんや尿失禁などを起こして死に至る強い毒性あり。発がん物質に変化することも
おもに含まれる食品: 炭酸飲料、栄養ドリンク、エナジードリンクなど

 

では、危険な添加物を私たちはどうしたら避けられるのだろう。

 

「パッケージ裏面の食品表示を確認してください。特に『発色剤(亜硝酸Na)』など用途名と物質名の併記には注意が必要です。なかには(ビタミンC)など問題ないものもありますが、毒性の高い添加物が多いのです」(渡辺さん)

 

命を脅かすがんにならないよう、食品の安全性を見極めよう。