日本の「食品偽造」のヤバすぎる実態…「ダマされてはいけない」食材をすべて明かす

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前編記事『アサリもハマグリもウナギも…日本の食卓は「産地偽装」だらけ』では、「アサリ」はじめ、川魚や海産物が産地偽造で狙われやすいとことを明かしたが、じつは魚や貝類以外でも同様のことが起こっているという…。

牛肉偽装は無くならない

マグロは同じ太平洋を行き来しているため、どこの港に揚がったかで産地表示が決まる。高級マグロと言えば、青森県大間が有名だが、ブランドが確立しているだけに偽装も行われやすい。豊洲市場のマグロの仲買人が明かす。

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岩手県など大間から離れた場所で釣ったマグロをわざわざ大間まで運んで水揚げして、大間ブランドのシールを貼ってもらうという話はよく聞きます。これはルール的にも偽装ではないし、消費者にとって大切なのは、マグロそのものの品質よりも、わかりやすいブランドだからね。 結局、海産物の産地はプロの目で見てもわからないんです。わかるのは、いいマグロか悪いマグロかということだけ。大間で実際に揚がったマグロより流通している大間マグロの量が多いことは間違いありません」 小浜産のグジ(アマダイ)、下関のフグなどブランド化している魚も、偽装が絶えない。 「全国で獲れたフグが下関に集まって、下関ブランドに姿を変えて出荷されます。グジも日本海の広い範囲で獲れますが、小浜産というだけで値が上がるのです」(元水産庁養殖研究所所長の矢野勲氏) ワカメも偽装が相次いで発覚する水産物だ。鳴門産のワカメは渦潮にもまれて育ったため歯ごたえが良いとしてブランド化している。しかし、生産量は少なく、鳴門産ワカメは国内産全体のわずか1割程度。 そもそも日本で流通するワカメの8割が輸入品なので、鳴門ワカメがいかに貴重なものかわかるだろう。その分、価格も高く、偽装の旨みは増す。カットして乾燥させれば、見分けるのも難しい。 海産物に産地偽装が続出する背景について、経済ジャーナリストの樫原弘志氏はこう語る。 「牛肉やコメは、過去に産地偽装のスキャンダルがあってから生産・流通の履歴を記録するトレーサビリティの制度ができた。しかし、水産物にはそのような制度がないのでごまかしの余地が大きいのです」 では、牛肉やコメでは偽装が行われていないのか? 残念ながら、それは幻想にすぎない。畜産専門誌の記者が語る。 「狂牛病騒ぎで、輸入牛肉が敬遠された時期に、牛肉のトレーサビリティはある程度確立しました。しかし、制度の穴はいくらでもあります。 食肉処理場で解体され、枝肉の状態で出荷された牛肉はいくつかの中間業者を通じて精肉店やスーパーに届きます。その途中、冷凍庫でラベルの付け替えが行われても発覚することは稀。スーパーのバックヤードなどでミンチにしたり、総菜に加工してしまえば、もう誰にもわからない。 イオンのように川上の生産から川下の販売まで一貫して管理しているような大手は別ですが、中小のスーパーではその気になればいくらでも偽装できてしまうのです」 他にも松阪牛などのブランドを掲げながら、安い肉を提供する羊頭狗肉のレストランは後を絶たない。 コメはどうか? コメの偽装で発覚した最大の例が、'13年の三瀧商事の事件だ。その規模は4386t、一部がイオンでも販売されていたこともあって話題を呼んだ。 しかも、この時点ですでに「米トレーサビリティ法」は施行されていた。いかに法律が穴だらけかを示すいい例だと言えよう。都内の精米店店主が語る。 「一時期はコシヒカリのブランドが強くて、明らかに生産量より多いコシヒカリが流通していました。しかし、最近ではななつぼし、ゆめぴりかなどブランドが多様化し、明らかな偽装は目につかなくなりましたね。 気をつけたほうがいいのは、いくつかの種類を混ぜた『ブレンド米』です。国産のコメをブレンドする限りは産地や品種、産年などもあいまいなままで許される。古米を混ぜて原価を下げるなんてことは当たり前に行われています」 野菜類でも多くの偽装が行われている。過去に大規模な詐欺が発覚したのが、淡路島のタマネギだ。'12年、兵庫県南あわじ市の農産物加工販売会社が5900tのタマネギのほとんどを中国から調達し、淡路産として出荷していた。 このケースでは淡路島のタマネギの栽培法を中国に持ち込み出荷していたため、本物と見分けがつかないほどの品質だったというから、素人が見抜くのはもはや不可能だろう。 一方、比較的見抜きやすい偽装もある。調理しやすいようにすでに皮をむいたり、調理したりした野菜類だ。具体的には、サトイモ、タケノコ、ゴボウ、山菜など。 「これらの野菜は、国産であれば、加工せずそのまま売ったほうが儲けが出るはずの商品。加工されているものはほとんどが中国など海外産と見て間違いない。それでも国産を謳っているような商品は用心したほうがいいでしょう」(都内大手スーパー店員)

Q2 できるだけ多くの種類を飲んだ方がよいってホント?

A × 体に負担がかかることもあるので要注意

サプリメントには、相性のよい成分もあるのですが、一緒に摂らない方がよい成分もあるので自己判断はおすすめできません。

たくさんの種類を飲めば、重複している成分を摂りすぎることで健康を害する可能性もあります。さらに、不調が出た時に、「どのサプリメントが原因か?」がわからなくなってしまうこともあります。自分にとって本当に必要な成分を見極め、できるだけ飲みすぎないようにしてください。
もし、複数の成分をサプリメントで摂りたい場合には、それぞれ別のサプリメントを飲むのではなく、ひとつに配合されているものを検討してみては。コストパフォーマンスが良く、飲み合わせの影響も考慮されているためリスクが避けられます。

Q3 飲む時間は気にしなくてもよいってホント?

A △ 種類によってはおすすめの飲む時間があるものも

サプリメントは医薬品ではないので、「食前」「食後」など具体的な飲むタイミングを記載することができません。

それでも厳密にいうと、種類によってはおすすめのタイミングが変わってきます。たとえば、食物繊維の働きで糖の吸収を抑えるサプリメントなら、食前や食後などに一番効率的に成分が働きます。胃の中に食べ物が入っていない時には、あまり意味がないのです。

このほか、ビタミンBのような水溶性ビタミンは空腹時に吸収率がアップしたり、ビタミンDなどの脂溶性ビタミンは油脂を含む食事と一緒に摂った方が良かったりといったことも言えますが、前述の食物繊維ほど気にする必要はありません。それよりも、時間ごとに飲み分けているといずれ面倒になり、長く続けにくくなることが考えられます。多少の差はあっても摂った成分がゼロになることはないので、特定のタイミングを推奨している製品以外は、無理なく続けられるタイミングを優先して大丈夫です。

Q4 お酒を飲んでいると影響があるってホント?

A ○ 成分が働きにくくなる、もしくは働きすぎる可能性アリ

「大酒飲みは薬の効き目が悪い」と言われますが、これは肝臓が日常的にアルコールの代謝を早めた状態になり、薬の成分も早く排出してしまうため。
サプリメントでも同じことが言えて、お酒を常飲している人やアルコールが抜けるのが早い人は、サプリメントの影響を実感しにくくなる可能性があります。逆に、アルコールと一緒に飲んでしまうと、肝臓がアルコールを優先して排出しようとし、サプリメント成分の排出が後回しになることも。そうすると、体内濃度が高まるため、必要以上に成分を吸収してしまうケースも。特にハーブ類のサプリメントは過度に吸収されてしまうと影響が大きいので気を付けましょう。

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シイタケの化け方

他にも法の目をかいくぐって、大規模に輸入されている食品がある。シイタケだ。消費者問題研究所代表の垣田達哉氏が解説する。 「輸入していても国産として販売できるカラクリがあるのです。 シイタケはおがくずや米ぬかを混ぜた菌床や原木にシイタケ菌を植え付けて栽培します。中国で植え付けて、栽培したシイタケを日本に輸入し、国内で収穫すれば国産シイタケとして販売できるのです。 '20年に食品表示基準が改正され、『菌床栽培の場合、作付地と採取地が異なる場合は、菌床製造地を表示することが望ましい』とされましたが、表示の義務はありません。現実には、中国で栽培して日本で袋詰めだけしているものが流通しているでしょうね」 これは合法的カラクリなので、正確には「偽装」とは言えないが、国産だと信じて買ってきた消費者としてはなんとも割り切れない気持ちになる。 元Gメン・中村啓一氏が語る。 「ブランドを守ろうと生産地で厳しく管理すると、希少価値が高くなり、偽装する旨みも大きくなる。結局、イタチごっこが続くことになる」 先述したタマネギのように、偽装品だからといって必ずしも品質が大きく劣っているとは限らない食材もたくさんある。 だが、目利きのできない消費者はブランド産地をありがたがるから、それにつけ込む業界の悪習はなかなか無くならない。大枚はたいて偽物を買わされるのはバカらしい。原産地やブランドへの妄信は、ほどほどにしておきたい。 『週刊現代』2022年2月19・26日号より

Q5 子どももサプリメントを飲んだ方がよいってホント?

A × 基本的には子どもがサプリメントを飲む必要はありません。ただし、飲んだ方がよい子もいます

極端に食が細い、あるいは発達障害などが原因で強い偏食が見られる子どもなら、食事の補助として取り入れてもよいでしょう。目が見えづらい子がいるのと同じように、食べられないのはワガママではなく体質の問題。無理やり食べさせようとすると食事自体が嫌いになり、大人になっても食べることが苦痛になる場合もあるので、見えづらい子にとってのメガネと同様、サプリメントを補助具として活用してみてください。なお、子どもに好き嫌いがあっても、成長曲線に沿って発育していて体調不良がないなら、特に心配はありません。

Q6 妊婦はサプリメントを飲んではいけない?

A × 妊娠を予定する人や妊婦に対し、国が唯一推奨するサプリメントが葉酸

これは、葉酸が不足すると胎児に二分脊椎症などの障害が発症するリスクが高まるためです。また、ビタミンやミネラルといった一般的なサプリメントなら過剰摂取しない限り、妊娠中に飲んでも心配はありません。ただ、注意したいのはハーブ類のサプリメント。種類によっては、妊娠中によい影響を与えるものもあれば悪影響を及ぼすものもあるので、自己判断で摂取する前に、必ず主治医と相談するようにしましょう。